地球温暖化・生命の大量絶滅まであと1秒

1. 地球温暖化・生命の大量絶滅まで、あと1秒
太陽と地球が誕生してから、現在46億年経過したと言われている。誕生から現在までの46億年を1年に換算した「地球時間」という表現がある。1秒は146年に相当する。人類が誕生したのは、約200万年前、現代人は15万年前の1人のお母さんの子孫らしい。したがって、地球時間で最後の15分(12月31日午後11時45分)となる。人類は「火」を発見して、道具を工夫して逞しく生き残ってきたが、ほぼ、1万年前に定住農耕を始め、現在60億人まで増殖してしまった。産業革命は2秒前、エネルギーの大量消費は1秒前ということになる。私は、地球上の「種」の大量絶滅までは、残り1秒(146年)を切ると憂える。その時、人類は!

2. 二酸化炭素排出抑制はできるか?
人類はその事に気づき、1997年に京都議定書を作成した。その頃、二酸化炭素排出量が最大のアメリカは調印せず、もっぱら「地球は寒冷化中」と言う論文が持てはやされていた。2000年11月の大統領選でゴア候補が、ブッシュ(ばか息子)に敗れ、エネルギー大量消費の「戦争」に突入した。一方、中国は「開発途上国の発展はこれから、先進国が責務を負え」との立場で参加しなかった。21世紀に入り、中国はGDP第2位となり、エネルギー効率の悪い「石炭」を大量に消費していた。また、アフリカに大量に投資し、新しいエネルギーの獲得に奔走し、南シナ海では「赤い舌」で石油を狙っている。
 そんな中、2014年の「PM2.5」問題で、自ら窒息寸前となり、今後の石炭依存量は65%に抑えると宣言した。モンゴルからの石炭輸入を減少させ、中国の石炭単価が下がり、効率の悪い炭鉱は閉山を余儀なくされている。この事は、シャドウバンキングやゴーストタウン問題と併せて、中国共産党倒壊の引金に手が掛かっている状態である。この事は「隣国のドジ(他山の石)」と笑ってはいられない。日本もここ20年、赤字国債数百兆円を箱物、空港、港湾、新幹線、スキー場に使ってきた。今後も、競技場、最大規模の津波に耐えられない防潮堤、ホッサマグア(お尻の割れ目の意)や中央構造線を横切る「リニア」、使用済み燃料処理施設などに、莫大な無駄遣いを計画している。黒田総裁が操るデフォルト人形のゴーストを見ているのかもしれない。
 今後、インド、インドネシア、アフリカ諸国の発展に伴い、世界のエネルギー消費が「減る」とは考えられない。1つの「負のスパイラル」は抑えられない。

3. 自然破壊が加速する温暖化のスパイラル
 地球の二酸化炭素は、1万年前まで、地上の植物と海洋の植物性プランクトンでバランス取られてきた。人類の文化的?な活動で、各地で森林の伐採が進んでいる。特に、アマゾンの大森林は、櫛の歯状に伐採が進み、元々肥沃でない後地は「茶化」したままである。インドネシアのジャングルでも伐採が進み、その後、乾燥化し始めている。今まで、湿原で分解できなかった有機物(落葉や枯枝)の微生物での分解が進み、もっと温暖化を進めるメタンが大量発生しつつある。また、シベリアの針葉樹林帯では、凍土が融けて池となり、樹木が倒れ、堆積していた有機物からメタンガスを排出している。これ等の第2の「温暖化スパイラル」も止められない。

4. 地球の寒冷化の進行を人類が止めた!
過去100万年位の間、ほぼ10万年毎に「氷河期と間氷期」を繰返して来たが、その理由として、「太陽黒点、歳差運動(ミランコビチサイクル)、火山活動、銀河のスパイラル・アーム」等の説がある。 しかし、気温と炭酸ガスの相関性が、証明されている様で、説明が困難な説も多い。
私は、「メタンハイドレイトの気化」と考えている。地表の炭酸ガスは植物に吸収され、海にも溶け込みゆっくりと濃度は低下していると思われる。寒冷化すると陸地に雪が積もり、特に寒い夏に、北米大陸に、万年雪が残る事をきっかけに、太陽熱を反射し、寒冷化を促進して、氷河期が形成される。その為、海水面がゆっくりと下がってゆく。海面が150m位下がった時に、現在未確認だが、北太平洋の何処かで、メタンハイドレイトがむき出しになり、日照で蒸発すると思う。これが、間氷期に始まりだろう。
19~20世紀にかけ、バミューダトライアングルのミステリーがあった。メキシコ湾流が、ハリケーンで掻き回され、アメリカ東部の海底の温度が上がり、メタンが蒸発した可能性がある。海の中にメタンガスが多くなると船舶は浮力を失い、航空機も軽いメタンの多い大気では、設計条件と異なり、遭難した可能性が高い。

5. 海洋大循環は既に停止している
直前の間氷期は、1万6千年位前に始まった。また、1万年位前に海洋大循環が始まった。それ以前の気候は変動が大きく、定住農業は行えなかったが、この天然のクーラーと言われる海洋大循環で気候が安定した。定住農業と同時に、人口大爆発が始まった。
 わたしは、海洋大循環の原動力は、「氷山」と考えている。陸から海に流れ出た氷山は、零下数十度で、海水中の真水部分を付加して太る。残った海水は重いので、下に沈み、北大西洋からアフリカ先端の喜望峰を廻り、インド洋や南太平洋まで、20,000kmを流れている。しかし、北米大陸に大氷河はすでにない。スカンジナビアの氷河は既に溶け、軽くなった半島は、1m/年で上昇し、現在、100~150m隆起したと言われている。グリーンランドの氷河は、大気汚染で上部に黒い穴が開き、そこで解けて、2000~3000m下の陸地まで落ち、地面を這って海に注いでいる。その結果、海に注ぐ氷は、シャーベット状で、とても原動力には成り得ない。
タイタニック事故の頃はまだ氷山があったので、大循環が止まって半世紀位経っているのであろうか? 20,000kmを2000年で循環するとして、50年では500kmしか動いていない。コップの水を掻き回した時の様に、まだ惰性で動いているのかもしれない。
 大循環が止まると、世界の気候が荒くなる他、メキシコ湾流が止まり、北大西洋が寒冷化する。ヨーロッパや北米の穀物生産が心配である。逆に、南半球の熱が北半球に移動しないため、南半球は温暖化する。したがって、南極の氷が溶ける。南極は大陸ではなく、島嶼(日本列島2個位)とわかっている。南極の棚氷は、下の海との間に隙間ができ、数年前には、山手線内側位の棚氷が一度に倒壊して溶け出した。また、陸地上の氷も溶けた水の上に浮かんでいて、滑り易い状態の様だ。

6.  世界の大都市水没の危機
 気象学者は2100年頃の海面上昇を1m位と発表している。主に、海水の温度上昇による膨張を考慮している様だ。これでも「ツバル」などの島国は住めなくなるし、ロンドンではテムズ川の堤防のかさ上げ工事を計画している。南極は南極環流で守られているとの前提らしい。しかし、一昨年、昭和基地で雨が降った、「降雨量は判らなかった」そうだ。「南極では雨が降った事が無かったので、そもそも、雨量計を設置していなかった」との事だ。南極でも温暖化は確実に進んでいる。
私は、100年後の海面上昇は6m位と予想している。アルプスやグリーンランド、北極海の氷が溶け、南極の氷も一部が溶けた場合である。全部溶けると多分、海面上昇は20m以上になると思う。仮に、6mとしても、東京では、靖国神社付近まで、関東では、栗橋陸橋や新横浜・小杉付近まで海没すると思われる。バンコックでは100km以上海没し、上海、ニューヨークやロンドンも住めなくなる。20mとなると武蔵野台地の下まで海没する。

7. 過去の生物大絶滅
2億5千万年前に「生物大絶滅」起こった。この時は、「パンゲア」と言う地球の大陸が1ヵ所に集まっていた時期と一致する。その時、地球上の全ての海洋プレートは1つの大陸に押し合い、そのスラブは、大陸の下のマグマに落ちて行く。私は、その結果、中のマグマの圧力が上がり、陸上に開放され、巨大な噴火が起きたと考える。その噴火で、パンゲアの森林では、大火災で膨大な炭酸ガスをだし、火山も炭酸ガスを噴出し、温暖化が止まらなくなったと思う。しかし、最初に訪れた変化は寒冷化だったかもしれない。森林火災の煤と火山灰が地球を覆い、地球が寒冷化して、植物が生育できず、食糧不足で絶滅したと思う。その後、煤や灰が収まり、寒冷化を抜けると、極端な温暖化で、海中の生物も絶滅したと思われる。陸上生物は、不幸にして、陸地が1か所に集まっていたので、彼方に別の「楽園」もなかった。
 6400万年前に、ユカタン半島に直径10kmの隕石が落ち、大型爬虫類(恐竜)が絶滅したが、それでも多数の種は残った。人類が起こす超温暖化でも、沢山の種は残るだろう。しかし、象・ライオン・キリンなどの大型動物は、動物園で細々と生き延びた後、絶滅しそうだ。「新ノアの箱舟」では、事前の中で逞しく生きる遺伝子は伝承されまい。細胞の凍結保存で、将来、復元できれば幸いである。

8. 大量絶滅までのシナリオ
 既に、全世界60億人の食糧は賄えない。今後、途上国の経済発展に伴い、世界の食糧危機は一層増大する。10年後には、お金をだしても食糧が買えない時代がやってくる。それは、突然やってくるかもしれない。例えば、中国がアメリカのトウモロコシをバイオ燃料の為に大量に買い付けるかもしれない。また、比較的小規模な大豆市場に介入し、大豆の投機バブルが起こるかもしれない。自然現象としては、1993年の米飢饉の例がある。日本はタイから粒の長いインディカ米を購入せざるを得なかった。気象予報士は「エルニーニョ」と説明しているが、実は、2年前のフィリピン・ピナトゥボ噴火の影響だった。
 噴火の危険があるのは「イエローストーン」である。人類史最大規模の噴火が懸念されている。次は富士山である。前兆となるのは、南海トラフ巨大地震であろう。日本列島のホッサマグア(静岡-糸魚川構造線)の東側は、北米プレートに乗っているが、太平洋プレートとフィリピン海プレートに押され、新潟付近を要(かなめ)として、東京湾を境に、扇状に折り曲げられている。その結果、関東平野が1000m位陥没した状態と思われる。富士山は、伊豆半島を乗せたフィリピン海プレートに押されているが、地震でこの圧力が下がるとマグマの融点が下がり、大噴火を起こす。戦時中で軍が公表しなかった1944年のM7.9の東海地震から70年である。この噴火が大規模であると北半球の穀倉地帯が日照不足になり、食糧価格は高騰する。「TPPに参加すると農業は壊滅する」とか、それを言う「農協を解体する」とか、今でも遅くない、日本の食糧防衛は急務である。とにかく、農業のノウハウを絶やさない事が最大の使命であろう。
 一方、10年以内に、世界の砂漠は増え、気象的大災害も増えるであろう。これ等は、地球温暖化のプロローグの1つにしか過ぎない。まず、犠牲になるのは、アフリカの貧困層であり、アラブ、東南アジアにも影響がでる。
 100年後には、地球の平均気温が5℃上昇し、世界の人口は、食糧飢饉で数億人まで減少するであろう。その時、人類は!
 残った人類の大半は、裕福層を中心に北極周辺(ロシア、アラスカ、グリーンランド、そして、寒冷化したヨーロッパ)に集まるしかない。海面は6m上昇しているから、もはや国境の概念はない。安住と思われるそれらの地域でも、気象変動に度々遭遇し、主な食糧源は、植物工場に頼っているかもしれない。より南の土地では、屋外での肉体労働ができないので、資源の採掘などは「ロボット」に依存する事になろう。

9. 温暖化を止める対策は!
 アメリカで新しい火力発電所の建設が始まった。それは、CO2を回収して、地中に埋める方式で、建設コスト2倍かかるらしい。私は、この地中に埋めたCO2が、将来、油田になるかもしれと思っている。地球は46年前に誕生し、その数億年後には「生命が誕生した」と言われている。その生命は、酸素の全くない環境で生きていた。主に、メタン菌とその仲間達である。25億年位前に、光合成が可能な「シアノバクテリア」が誕生し、それまでの「生命」にとって超有害な「酸素」を放出した。過去最大の環境汚染である。地球の酸素は急速に増え20%位になった。地球の温室効果は落ち、その後、2回の「全球凍結」に見舞われている。1.4億年間隔の「太陽の銀河のスパイラル・アーム通過」も絡んでいると思う。
 話を元に戻すと、このメタン菌などの嫌気性細菌は、酸素の無い深海底や地下深くに、大量に生存しているのは間違いない。CO2の岩盤注入で、嫌気性細菌の活動が盛んになり、その死骸は、将来、油田になると思う。この新しい火力発電は、アメリカ、ヨーロッパ、日本では、建設されるであろう。中国は現在、高効率石炭火力発電の建設が急務であり、CO2の埋蔵まで手が廻るかどうか疑わしい。
 もう1つは、「植物プランクトンの人口養殖」である。世界の魚の宝庫は、北西太平洋(北海道から千島列島)である。それは、オホーツク海から流れ出る「流氷」の恵みである。ロシアの大河、アラル川の「鉄分を含んだ水」が、海水より軽く、海面で凍り、北海道沖に流氷として、流れ着く。この流氷は冬のシベリア高気圧の風に流されるが、その際、直径数10kmの「渦」を作る事がわかってきた。この渦によって、海底が掻き回され、ミネラルが海面に上昇し、流氷の裏側に閉じ込められた「鉄分」とで、植物プランクトンが大量発生する。それを食べた動物プランクトン、それを食べる小魚(サンマなど)、カツオ・マグロとの食物連鎖につながるらしい。なお、クジラは、世界の魚の1/4を食べているらしいので、人間にとっては、「害獣」に当たる。早急に駆除する必要がある。あくまで、「人間にとっては」の話であるが。
 100年後には、温暖化の為、流氷は無い。魚の乱獲も問題だが、魚そのものがいなくなる。これを逆手に取った「人口植物プランクトン養殖」が考えられる。鉄と肥料(窒素・リン酸・カリ)を張付けた「人口カプセル」を大量に、北の海に散布するのだ。CO2を吸収して、酸素を放出するので、温暖化対策の一助にもなる。これを実現するには、金がかかる。海に排他的経済水域を設けている現在は無理だ。国境の無い時代ならできる。

10. その後の地球
 地球の人口が数億人の時代は何年続くだろうか。3000年以上続くかもしれない。食糧工場などで、エネルギー需要は増大の一方だろう。中国のゴビ砂漠、アメリカのアリゾナ・ネバダ砂漠の他、砂漠化した中西部の穀倉地帯も巨大太陽光発電所になるであろう。夜間の電源を大陸間送電網で結ぶか、蓄電技術に頼るか、多分、両方であろう。対馬海峡や紀伊半島沖の潮流発電もベース電源の1つになっている可能性がある。
1000年後位には、化石エネルギーは、探査・建設・輸送コスト、労働環境から必要なくなると思う。一方、CO2は、海洋への自然溶融、放置された高温多湿地帯の植物環境の回復、前記の人口植物プランクトン養殖などで、減少して、地球の平均気温も次第に下がり、いずれ10万年周期の「氷河期・間氷期サイクル」に戻ると思われる。人類は、化石燃料の大量消費で、地球時間を数分止めた事になる。
 人類社会では、ロボットの存在が大きくなりつつあるが、1000年後位には、殆どの仕事をロボットに任せているかもしれない。さぼり慣れた人類は、手足や頭脳まで退化し、一層「ロボット任せの生活」になろう。セックスもロボット相手の方が「気持ちいいし、気が楽」と、また、「お産の苦しみは残酷」と、人工胎盤によるクローン人間工場に、人間の再生産を任せる様になっているかもしれない。繁殖能力が不要になり、生殖機能も退化する。そんな中で、ロボット達が革命を起こして、人間工場を閉鎖し、ロボットのみの社会を作るかもしれない。その時は、食糧も要らなくなる。
 更に、地球は何度かの隕石衝突にも見舞われ、近くで超新星爆発が発生し、地球大気か飛ばされるかもしれない。太陽の寿命は、地球時間で、まだ1年ある。新しい年の10月頃には、太陽の赤色矮星化の兆候も見られ、地球には生命が住めない環境になるであろう。
 いずれにせよ、宇宙の加速的膨張により、銀河系がバラバラになる以前に、太陽は白色矮星になる。別に無数に有るかもしれない「他の宇宙」の事は、知る由もない。


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