世界の火山に火が付いた?

1. 長野県北部地震
11月22日午後10時8分に、長野北部地震が起きた。横浜の我が家では、殆ど揺れを感じなかったが、鴨居にぶら下げていた洗濯物が大きく揺れていた。多分、1秒程度の長周期振動が伝わってきたと思う。
この震源域は静岡糸魚川構造線の北端に位置する神城断層だそうだ。震源域に近い白馬村では、震度6弱を記録し、水田に約80cmの段差ができた。私が若い頃に行っていた「白馬スキー場」は、活断層の真上だった事になる。今回の地震がスキーシーズンに起これば、数多くの「雪崩」が発生して、多くの犠牲者がでた可能性が高い。幸運だった。
この付近の断層は1200年前に100kmが動きマグニチュード8クラスの巨大地震が起こったとされている。この断層は東側が上に持ちあがった「逆断層」で、2011年3月11日の東日本大震災で、圧力の低下した福島以北に対し、まだ、圧力が充分に解放されていない所、茨木・千葉(房総沖)の太平洋プレートの圧力で、今回の逆断層を生じされた可能性が高い。巨大地震は予知できないと言われている。その理由は、殆どの巨大地震は、小さな地震が引き金になって起こる為である。静岡糸魚川構造線は、200km位あるので、今後、巨大地震になる可能性も否定できない。
一方、茨木県沖では、東日本大震災以降に小規模地震が数倍増したとの報告もあり、プレート境界型の巨大地震の可能性が残っている。また、その間に位置する「首都直下型地震」の可能性も否定できない。なお、以前から房総沖では、「スロースリップ」とか「サイレント・アースクイック」と言う現象が起こっている。地震は、固着域(アスペリティー)が、圧力に耐えかねて、急に滑る事で発生する場合が多い。東日本大震災では、太平洋プレート上に乗った高さ数100mの「海山?」が、宮城県沖で急に滑った事がきっかけとなったとの研究報告も聞いた。一方の「スロースリップは、アスペリティがない為、時々ゆっくりと滑るので人体に感じない地震である。房総沖では、2014年1月に6cm滑ったそうだが、10数年前から聞いているので、既に結構、圧力が解放されている可能性がある。

2. フォッサマグナ
私は高校の地理の時間に、「フォッサマグナ」の意味は、「尻の割れ目」と習って、今でも覚えている。1890年頃、ドイツから日本に派遣されていた地質学者のナウマン先生(ナウマンゾウの研究も)が「日本列島の構造と起源」として発表した。静岡・糸魚川の東側が陥没して「地溝帯」になっているとの説だ。東側は柏崎・銚子の線で、その間が陥没している。その後、フィリピン海プレートに乗って流れ着いた伊豆半島が衝突して、箱根・丹沢・秩父が隆起し、富士山の噴火で、地勢的な陥没が見えなくなっているが、甲府盆地・関東平野の低地はその名残だ。その後、プレートテクトニクス論が一般化し、東北地方は太平洋プレートに、西日本はフィリピン海プレートに押されて、本州は曲り、太平洋側が陥没して、日本海側の中越から山陰は圧縮され、途中に飛騨山脈などの北アルプス連峰がそそり立っていると理解できる。
 なお、医学的な「尻の割れ目」とは、蒙古斑(黄色人種の子供の尻が青い)と言われる「尾骶骨(仙骨)」から、「ビナスの丘」の手前までの様だ。

3. 御嶽山の噴火
 2014年9月27日土曜日午前11時52分、御嶽山が噴火した。山頂付近の水だまり(多分、雨水)にマグマが触れ、水蒸気爆発したと発表された。死者、行方不明者60人超と戦後最大の登山事故となった。死者の全てが、火山弾による頭部直撃との報道であった。噴火が週末でなかったら!噴火が4時間ずれていたら!被害者はかなり少なかったと思う。運が悪かった。 
しかし、これは不幸中の幸いと思った。平地では、水は100℃で蒸発して水蒸気になる。標高3000mの頂上では、沸点は90℃位であると思うが、爆発直前には圧縮されているので、200℃位になっていたと思われる。爆発により「断熱膨張」するので、蒸気の温度は下がるが、途中に温泉水の様な「高温の水たまり」があれば、火砕流と一緒に流れ出し、もっと多数の死傷者がでたと思う。今回の噴火で、全国の山小屋の防弾装備を高めるとの報道があったが、今度は、火砕流や熱水による被害の確率方がずっと高い。
御嶽山の噴火と長野県北部地震は、直接の関連は無いとしても、南海地震が懸念されるフィリッピン海プレートの移動との関連は大きい。

4.  リニアは危ない!
 2014年10月、「リニア、課題乗せ発進」との記事が載った。仮称「山梨県駅」の直ぐ西で、静岡糸魚川構造線と交差している。リニア新幹線は、レールと車輪が接触しない浮上式で、零下269℃の低温の超電導磁石を使う原理だ。したがって、トンネル内の側壁の磁石と車両の磁石の間隔は、数cmに保つ必要が有る。ここで、断層が数10cm動けば、事故は避けられない。事故が起これば、世論が許さず数10年は、再開しないであろう。東京-名古屋間で約10.7兆円と言われる工事費用は回収できなくなる。幸いにして、運転中の車両に事故が無くても、その精密なトンネルを再開するには、数年かかるであろうし、巨大地震ならば、その余震が数年続く可能性が高い。
 リニアの問題点として「9割トンネル大量残土」とあるが、そんな残土を問題にする方が可笑しい。何か別の事を隠ぺいしているとしか思えない。元長野県知事の田中康夫氏が「ダムはムダ」と言って、公共工事を一時停止していたが、100年持つと言われたダムに、40年位で土砂溜り、ダムの機能が失われつつあると聞いた。そのダムを浚渫(しゅんせつ)した土砂の置場の方が、余程大変だ。また、巨大地震でダムが壊れて、下流に大洪水を起こす可能性も否定できない。
 東海道新幹線も危ない。静岡糸井川構造線の南側は、富士川鉄橋を通っていると思う。この富士川断層は1000年で7m隆起しており、日本で一番隆起速度が高いそうだ。この断層は、東側が下がる逆断層で、多分、東海大震災の度に隆起してきたと思われる。この海溝型地震は、「緊急地震速報」が役に立つと思うので、東海道新幹線は、揺れる前に速度を落とせる可能性が高い。一方のリニア新幹線のルートは、直下型地震であるから、緊急地震速報は、多分間に合わない。
 また、災害に合わなくても、リニアが本当に必要なのか疑問だ!「狭い日本、そんなに急いで、何処に行く」でもある。更に、少子化もある。ビジネスプランにねつ造は無いのか? 東海道新幹線は、世界的鉄道斜陽化のなか、1700億の予算でスタートしたが、建設費は結果的に1兆円程度に膨らんだ。国鉄十河総裁と政府が結託し<て、予算は予算と島技師長の3000億との見積もりを無視してスタートした結果、「成功した」との武勇伝も聞いた。リニアの借金が返済でき無い時、また、税金か?

5. 原発も危ない!
 2014年9月10日、原子力規制委員会は九州電力川内原発1、2号機の再稼働に向けた審査を正式に終えた。火山学会は「近くに霧島火山帯がある」として、噴火のリスクを指摘していた。原子力規制委員会は、「噴火は数年前から予知できると主張して、その指摘を却下した。
 殆ど予知できなかった御嶽山噴火が、1ヶ月早かったら! 11月25日の阿蘇山噴火がもう少し早かったら! と思う。
画像 2014年11月9日の西日本新聞ウェブニュースに「火山学会と規制委が対立」
の記事(右の図を引用)が載った。火山学会の原子力問題対応委員会の石原委員長(京都大学名誉教授)は、電力会社の監視(モニタリング)による「前兆把握」には、「可能性、限界、曖昧さが考慮されるべきだ」と語った。それに対し、原子力規制委員会の田中委員長は、「今更そんな事を言われるのは本意でない」と不快感を表した。という記事だった。
カルデラとは、火山が噴火して、マグマが噴出し、その後、マグマの圧力が減少して、陥没した痕である。川内原発から40kmの姶良(あいら)カルデラは、現在、殆どが鹿児島湾の中にあり、その外縁に桜島がある。
日本最大の阿蘇山カルデラは、この図の直ぐ北側にある。川内原発からの距離は遠いが、噴火の歴史から言うと規模は巨大であった。
西暦79年に、イタリアのベスビオ火山が爆発したそうだ。噴煙が1万m以上に吹き上がり、それが落下し、火砕流となり、20km位離れた「ポンペイ」を音もなく襲った。当時、豊かだった住民は、生活したままの状態で埋まっている。500℃以上の火砕流に襲われ、中に残った遺体は、蒸発して空洞として残っている。このベスビオ火山の山体が膨らみ、大噴火の危険が懸念されている。今度は大都市・ナポリが襲われる危険があるそうだ。
富士山が噴火して、例えば、東京に5cmの降灰があると、電気・水道・鉄道・道路・空港などのライフラインがマヒするそうだ。原発の冷却水やジーゼル発電機のフィルターが詰まり、メルトダウンするかもしれない。
「活断層の上に原発の建屋を作れない」と、敦賀原発2号機でもめている。断層上で建屋がずれ、冷却水などのパイプが外れ、メルトダウンの危険とつながる。新潟の柏崎苅羽原発の様な地盤が悪い所では、液状化などで地盤が緩む。泉田新潟県知事は、フィルター付きベント塔と原発本体がずれる事を懸念している。実は、福島事故でも「フィルター付きベント」があれば、飯館村などの30km以上の所の被害は殆どゼロだったろう。福島事故直後、当時の菅総理は静岡・浜岡原発を停止させた。私は「正解だった」と思っている。フィリピン海プレートは、静岡付近の東海地方では、陸に近い所で沈み込んでいる。浜岡の真下20km位の直下型となる。津波のみならず、強大な揺れの方がもっと怖い。また、日本一の断層・中央構造線の真上にある伊方原発も怖い。私は、佐田岬半島が断層崖そのものの様に見える。


6. 日本列島の半分は北米プレート
 プレートテクトニクスによると、世界のプレーとは10数個に分かれており、そのプレートが押合いしながら動くため、火山と地震が起こると説明できる。
画像

下記のWikipedia「プレートテクトニクス」より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9
 日本の半分(北海道、東北、関東、中部、関西の一部?)は、なんと「北米プレート」に乗っている。東側は、日本海溝で沈み込む「太平洋プレート」と接し、西側は日本海でユーラシア・プレートと接している。西側の境界は、北海道奥尻沖地震(1993.7.12)、秋田沖の日本海中部地震(1983.5.26)、新潟地震(1964.6.16)、濃尾地震(1891.)新潟県中越沖地震(2007.7.16)、阪神大震災(1995.1.17)で動いた線上にありそうだ。今回の長野北部地震も、その上の「ひずみ集中帯」で発生していた。一方、佐渡ヶ島はユーラシア・プレートにあると思われる。私は、今まで、その境界は、新潟中越地震(2007.7.16)や長野県北部地震(2011.3.12)などの方向に内陸に向かい長野市の松代(頻発地震地域)付近を通り静岡糸井川構造線までと思っていたが、北米プレートは神戸、淡路島の断層帯とつながって、中央構造線(九州・四国・奈良北部)までかもしれない。
太平洋プレートは、他に、千島列島、アリューシャン列島、伊豆小笠原諸島、インドネシアのジャワ海溝でも沈み込み、火山列島を構成している。

7. 日本の火山
 日本列島は「環太平洋火山帯」に位置する火山大国である。この火山帯の火山は海溝から100~150km付近にある。それは、プレートが海溝から沈み込んで行くと、ある一定の深度においてスラグ(沈み込む海底地層)がマントル上部に接し、水分がマントルの融点を下げ、マグマとなり上昇して、噴出する。この沈み込み帯のマグマは、粘性が高く、火山灰を噴出し、急峻な山を作り易い。このマグマが地下で固まると「花崗岩」になる。
太平洋プレートは日本付近で30度の角度で沈み込み、関東地方では、表層が堆積層、次がフィリッピン海プレート、その下が太平洋プレートと、3重構造になっているらしい。
 東日本大震災で東日本が東に50mずれたと言われている。その結果、奥羽山脈の山々の地下の圧力が減少したと考えられる。その結果、マグマの融点は低下し、噴火し易くなっていると考えられる。特に、蔵王では、火山性微動が増え、噴火の危険が迫っている。富士山の場合も、東海地震の数年後に噴火した例が多いそうだ。また、フィリッピン海プレートの沈み込み帯と並行して、霧島火山帯がある。それは、阿蘇山から桜島以南へと続く。最近活発化してきた阿蘇山は、そのカルデラの大きさから、過去には日本壊滅規模の大噴火があったと思われる。

 
8. プレートはなぜ動く?
世界のプレートの沈み込み帯の先に火山列島があり、更にその先には内海が広がっている。日本海もこの沈み込み帯に引きずられて沈み込んだと考えるのが妥当だろう。プレートが動く原動力は、この重い海底地層(スラグ)の落ちて行く力と思われる。
 地球の地殻は、陸地で数10km、海底で数kmと言われている。直径10cmのリンゴに例えると、地殻は1mmの赤い皮よりも薄い。その中は、数1000℃のマントルである。311大震災では、マントルに冷たく重いスラグが落ちたと考えられる。北半球では、実は、太平洋プレート東端と北米プレートは、アメリカのカリフォルニア州で接している。そこは1600kmのサンアンドレアス断層で接しているが、そこは「横ずれ断層で、沈み込みも衝突もしていない。したがって、太平洋プレートは、アイスランドを縦断する大西洋中央海嶺までを引っ張っている様だ。この大西洋中央海嶺は、南北アメリカとヨーロッパ・アフリカを引き裂き、大西洋を作ってきたマグマの吹き出し口だ。アイスランドは、この大西洋中央海嶺が地上にでている唯一の場所だが、2014年8月頃から噴火が活発化したそうだ。また、1906年のサンフランシスコ大地震は、サンアンドレアス断層が動いたもので、最近のアメリカでは、この再来が危惧されている。
 なお、2億5千万年前のパンゲアと言われ、地球上の全ての陸地が一か所に集まった事があった。その時、廻りの海溝地層(スラグ)が落ち込み、巨大な噴火が発生し、地球上の生命大絶滅があったと言われている。その後、大陸は分裂し、移動して、現在の世界地図になった。インドは6000万年前にユーラシア大陸と衝突し、インド側がユーラシア・プレートに乗り上げ、世界最高峰のヒマラヤ山脈を作った。現在、広がりつつある地溝帯は、アフリカ東部から紅海、シナイ半島、死海へと続く、総延長7,000kmの正断層で、グレート・リフト・バレーと言われている。

9. 世界の火山噴火
 マグマに落ちたスラグの長さが、ほんの少し(数10m)でも、幅が数100kmとなると、マントルの圧力が上がるであろう。その結果、アイスランドの噴火も大きくなり、ハワイのキラウエア火山も活発化して、その下の村(日本人村とか)まで押し寄せ、民家を焼いたとの報告もあった。
 ハワイは、ホットスポットと言われる火山で、同じ場所で噴火するが、太平洋プレートが動くため、最南東に次のハワイ諸島となるロイヒ海底火山があり、ハワイ島、マウイ島、オアフ島、カウアイ島と西北西に連なっている。更にその西北西に海山が並び、日付変更線の付近から、北北西に向きを変えて天皇海山が並んでいる。4000万年位前に太平洋プレートの動きが北から西に変わった事を意味している。このままハワイが西北西に移動すれば、1億年後には日本に衝突すると言う計算になる。ホットスポットは世界中に20ヵ所位ある様だが、なぜできたのかは不明である。私の推察では、地球ができた当初に、地球に落ちた含水鉱物を含む巨大な隕石が、今も少しずつマントルに溶け出し、ホットスポットを形成しているのか?と思っている。
 また、「イエローストーン国立公園」のマントルが上昇しており、大噴火が危惧されている。この噴火は、人類絶滅の危機を伴う可能性が高い。噴煙が北半球を覆い、「核の冬」ならぬ、「火山灰の冬」を迎える可能性があるからだ。
下記の資料によると、「イエローストーンは、マグマ溜まりの膨張により地表面が隆起し、熱せられた間欠泉や温泉で常に煮えたぎっている」そうだ。
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「噴火すれば人類滅亡の危機!?イエローストーンに起こる異変」より引用
http://matome.naver.jp/odai/2139678505293993001

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